2013/03/18

わたしの中では、ラフマニノフのピアノ協奏曲の第2番の演奏は、ルガンスキーのがラフマニノフらしさが溢れていて素晴らしいと感じています。
わたしがこの曲に最初に接したのは、リヒテルの演奏によるものでした。高校生の頃だったでしょうか。ラフマニノフって雄大だなあと子供ながらに感じておりました。
しかし、アシュケナージ、ワイセンベルグなどの演奏に触れ、考えてしまうようになりました。
大学を卒業してからはとにかく働くのが大変で、音楽は「気休め」に聴くものになっていましたが、
1999年のポリーニのバラード集の録音を聴いて大感銘を受け、今一度クラシックを学ぼうと、ポリーニの演奏を片っ端から集めることから始めました。

そして、2003年主人と結婚。数ヵ月後に体調を崩し、専業主婦生活が始まりました。
それからインターネットでいろいろな世界を知りました。身体の調子が良くなかったので、この世界だけがわたしの時の経つのを忘れさせてくれる場所でした。
そのうちYou Tubeを知り、それを経て、ルガンスキーを知ることができました。
そしてなかなか聴くことができない昔のモノラルの世界の演奏家も、そしてあのラフマニノフの演奏も聴くことができ、わたしなりの耳の肥やしが蓄積されていきました。

そうです。ラフマニノフ本人の演奏を聴いて、ルガンスキーの演奏を聴くと、わたしには妙に符合するところがあると感じました。そして、ラフマニノフはこのピアノ協奏曲第2番に、ものすごいロマンスを感じて作曲したのではないのではないか、と思うようになりました。
わたしは体調を崩しました。当時ラフマニノフが味わった症状をわたしも味わっているのだと何となく感じます。この病気の場合、行き着く先の答えとして求めるものは、情緒豊かなロマンチックな演奏ではなく、単一カラーの荒野のような場面ではないでしょうか。いや、もしかすると白い一筋の光かもしれません。ルガンスキーの演奏のように、淡々と何かを追い求めて行く、そういった演奏が相応しいのではないかと思います。
ラフマニノフ自身の演奏も無味乾燥だけど、大きな音で何かを求めて訴えかけているようですよね。ラフマニノフはロマン派の最期のはずで、そのあとは現代音楽へと移行するわけで。
そう考えると、ラフマニノフの音楽は初期のロマン派とは全く別物ではないでしょうか。

残念ながらポリーニが演奏してくれません。
ポリーニの演奏はわたしに音楽とは何であるかを初めて教えてくれた演奏なのです。

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