2013/08/01

Beethoven Eroika ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 カラヤン Berlin Phil 1982年ライヴ



初めて買ったCDは、カラヤン指揮のベートーヴェンの「英雄」でした。
それだけに、とても思い出深い演奏です。

1984?年辺りの録音のCDだったと思います。
アルバイトして貯めたお金で、panasonicの当時の最高ランクのCDラジカセを買い、カラヤンの演奏を楽しみました。
なかなかCDばかり買っていられないので、当時はカセットにラジオを予約録音してました。国際チューナーアンテナがついていたので、他国のラジオを聴けたりしました。
そんな時、カラヤンの訃報の記事を眼にしました。
お金がなくて、最後のコンサートに行けなかった、その思いが歯がゆくなりました。
それだけ、このカラヤンという芸術家の音楽が大好きでした。

今も鎮魂的な感情を込めて演奏を聴き入っています。

カラヤンの訃報後、NHK-FMが3日間に渡って、カラヤンの未公表?の演奏が立て続けに放送されました。わたしはむさぼるように、カセットテープに録音して行きました。おさめられるだけおさめました。その後編集したりして、独自の編集テープにしました。

一番感動したのが、ウルム市立歌劇場と録音したチャイコフスキーの「悲愴」です。
これがカラヤンの原点の演奏なのだと実感しました。
モノラルの録音と回転ピッチの相違もあると思いますが、こんなに若い指揮者が素晴らしい演奏をするとは、とても考えられませんでした。
この演奏をNHKがCD化してくれたりしたら、きっとまた根強いふぁんが喜ぶでしょうね。

何も変わっていないですよ。1970年代の録音とよく似た演奏です。細かいところはまだ粗い気もしましたが、きっと指揮者として立ち上がるために渾身の思いで指揮したのでしょうね。当時の時代背景もあったでしょうし。音楽はつまるところ、人間の感情ですし。

晩年の方が情感を込めているといっても、どちらかというと淡々としているところがあるような気がします。素晴らしい演奏なのですが、何か、安定感というか、飽くところからの情感ではなくなっているような気がします。
カラヤン自身の人生の総括のような感じもしますね。カラヤンが晩年こだわった奏法は、今も受け継がれているのだそうですね。こんな指揮者いたでしょうか。
フルトヴェングラーもあったのかな?

わたしは、カラヤンの演奏記録の中で、彼自身が悩んだ時期の戦時中、戦後前後の演奏が一番彼らしさを表現できていたのではないかと思いますね。

特にウィーン・フィルとの録音の数々は凄まじい名演が多いです。
この時って、カラヤンの指揮の中ではテンポが遅いものが多いのではないでしょうか。

モーツアルトの交響曲第40番はウィーン・フィルとの録音の方が、出来が上に思えます。
それに、この作曲家はそもそもBPOの音色には合わない気がするのですが、そんな気がするのはわたしだけでしょうか。

わたしがカラヤンという指揮者を好むのは、ポリーニやルガンスキーを好むのと同じ理屈です。
見た目じゃないんですよ。見た目で芸術家を選り好みしません。
超絶的な安定した技巧、鋭い洞察力、1音1音に非常に正確、情感のみならず理屈からも楽譜を解読する、以上の点からです。
聴衆を正確無比で魂を込めた演奏ができる指揮者。
これができた指揮者は少ないでしょう。私の中ではトスカニーニとカラヤンしかいません。

アバドは演奏が軽い印象がしてあまり好きではありません。ですが、ポリーニの親友で、共演するのでよく聴いていますが、どうもポリーニのピアノを泣かしてしまっているように感じるのはおかしいでしょうか。
トスカニーニは怒鳴ってばかりいるのがいただけないですが、彼の音楽性は素晴らしいものであり、カラヤンは彼から多くを学んだ訳ですし、凄まじい名演ばかりです。
しかし、チャイコフスキーのピアノ協奏曲は正直テンポが速すぎですね。ホロヴィッツだから食いついて行けたのでしょうが。
サイモン・ラトル。わたしはこの指揮者とツイメルマンとの共演のCDを、当時のブロ友だった精神科医の方に紹介し、大変喜んでいただけたのですが、彼は何故だかカラヤンを忌み嫌うところがありました。どういうところなんでしょうか、わかりませんね。今の主治医は体育会系のようで、クラシック音楽には興味がない様子ですし。
サイモン・ラトルはすごくいい指揮者だと思いますが、カラヤンを超える事は難しいでしょうね。ブラームスの交響曲全集を聴いて、第4番が、カラヤンの模倣?とも感じられるような演奏だったので、そこで大変に嫌気がさしてしまいました。
この全集に、カラヤンの唱えた演奏法が随所に出ているのです。
ということは、この全集は、カラヤンの演奏法がなかったら、?。どう受け止められたのでしょうか。

明日、普門館ライヴが届きます。
カラヤンがベートーヴェンの交響曲全集を残して行ったライヴです。
この演奏は、カラヤンが非常にいいできばえだと言ったライヴなので、どんな演奏か楽しみです。
普門館は、まだ第9しか聴いていないので。

それから、ケンプのベートーヴェンのピアノソナタ全集を聴き直すことにしました。




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