2013/06/06
Rafal Blechacz (pf), Schumann- Piano Sonata No. 2 in G minor Op. 22
ブレハッチの燃えるような情熱 心に響く音色。
わたしはブレハッチのピアノがとても好きです。
ショパンコンクールで感動したのは言うまでもないことですが、真に感動したのは、
横浜のみなとみらいホールでのリサイタル、ショパンの24の前奏曲を聴いたときからです。「ピアノの詩人」が居る!と思いました。あの大好きなポリーニにでさえ、そんなことは感じなかったのに、ブレハッチの演奏は真の意味でのショパンを感じる、触れているようで聴きながら涙がこぼれて止まりませんでした。
このシューマンのピアノソナタ第2番を聴いて、(というかCDを持っているので再度ということになるのでしょうけど)今、心にハッとするもの、白い光のようなものを感じずにはいられませんでした。これは今の日本人ピアニスト(若手)に欠けているものだと思います。ブレハッチは哲学を学び、敬虔なクリスチャンですよね。その若いながらも豊かな精神性を養おうとする彼の姿勢が素晴らしい演奏を生み出しているのだと思います。
彼は21世紀の大ピアニストの一人になるでしょうね。
気になるのがこの演奏に対するコメントの冷たさです。ショパコンの覇者だが、シューマンの覇者ではない、なんて愚鈍なコメントも。
このような聴き手は芸術に対してどのような姿勢で向かっているのだろうか。芸術は感情も含むけれども、それを再現している演奏者に対し、1番だとか2番だとか、そういう発想で鑑賞するのなら、演奏者に対し、また作曲者に対しひどく失礼にあたると思います。
作曲者は演奏者に対し、演奏への追求を求めているのであって、順位など考えていないでしょう。そのような低レベルな鑑賞力では、作曲者のことも演奏者のことも理解できないでしょうね。嫉妬・侮蔑・ねたみのような語句は芸術には不要です。
自分に厳しいブレハッチの姿勢が演奏から伝わってきます。
聴き手もこのような姿勢でありたいものですね。
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